「ええところカード」のすゝめ
みなさん、自分の良さを認められるとうれしくなりますよね!?
自分の居場所が見つかったようで安心できますよね!?
褒めてくれたりすると仲よくしたくなりますよね!?
みんなでがんばろう!そんな気になりますよね!?
自分の良さを認めてもらえる、生きていてこれほどうれしいことはありません。
じゃあどんどん認めていきましょう!!認め合っていきましょう!!
ということで、今回は「ええところカード」のすゝめです。
「ええところカード」ってなんじゃいな?
説明しよう!!「ええところカード」とは、友達からもらえる世界で一枚しかない超レアでうれしいオリジナルのカードである。そこには自分の良さやがんばりを褒められた内容が書いてあり、テンションがダダ上がりしてハッピーにもなれる最高のカードなのだ!!
勢い!!!!
方法
・ええところカードの主役を決める。(一日つき一人)
・A4の半分のサイズのカードを配る。
・その人のよさを書いていればなんでもOK。その日一日のがんばりや、普段のがんばりをカードに書く。絵とかも書いてもいい。
・できるだけ「事実+感想」という形で書くようにする。
・必ず考えて書けるように時間をとる。
・帰りの会の時に主役が前に立ち、一人一人手渡しをしていく。(拍手をたくさんしながら)
・もらった人は感想を言う。
・最後に冊子にしてプレゼント!!
ねらい
・友達にええところを言ってもらったり、頑張りを褒めてもらうことで「自分の良さ」に気付く。(自己肯定感アップ)
・友達からええところを言ってもらうことで、「自分の居場所がある」と感じることができる。(教室での安心感)
・友達の良さをに目を向けることで、プラスの面を見つけていく視点を持つことができる。(友達を認める)
あっれれーおっかしいぞー???どこかで聞いたような内容だなぁ。
そうです、もう気付いている人だらけだと思いますが、某シャワーの実践とよく似ています。というかパクリです、はい。ごめんなさい。
ですが、完全に同じではありません。自分に合うように、クラスにあうように考えアレンジをしています。
取り組みの変遷
①1年目
某シャワーの実践を知っており、先輩に「やってみたい」というと「俺もやってるで」という返答があり挑戦することに。
自分には良さがあるんだ!
互いに認め合って進んでいけるようにしたい!
そんなことを考えていました。
取り組んだ最初はまんま同じ。どんどんやっていきました。
しかし、なかなかうまくいきません。
進めていても出てくるの言葉は同じ内容。前の人の真似ばかり、質も低い。子どもによってばらつきがある。
「大丈夫、まだ最初やしうまくなっていく」
そんなふうに思って続けていきました。
その結果。
うーん微妙!!!!!!
主役の子はうれしそうなんだけど、なんだかいまいち。
そらそうだ。完全に力量のなさ。考えの不足。
誤解が生まれないように言っておきますが、あの実践は間違いなく素晴らしい実践です。
実践が悪いのではなく、僕に考えがなかったからうまくいきませんでした。
「表面的」にしかその実践を捉えていなかったということです。
「うわこれ最強やん、これをしたら間違いなく良くなるんや」という安易な発想で取り組んだ結果。
目の前の子どもたちに合うものではなかったのです。
②2年目
実践が上手くいかなかったことをうけ、いちど取りやめ。
自分なりに分析した結果、
・十分な考える時間の確保が無いから、そもそも言葉をしっかり考えられていない
・全体の前で誰かを褒めることに恥ずかしさがある。
・でも主役になってほめられたい気持ちはある。
という分析に至ります。
やめはしたものの、それでも認め合うという部分を育くんでいきたいというも思いあり、どうにかできないかを考えた結果、某ハッピーレター実践との融合を図り2学期の後半くらいから取り組み再開。
これにより、1年目に比べはるかによくなりました。
・もらったことを喜ぶ児童の姿。
・紙になったことで手元に残るので大切にする。
・自分のペースで書けるし、渡す相手だけが内容を見るので深いことも書ける。
なかなかいい感じに進み手ごたえも出てきました。
しかし、うまくいかないこともでました。
・主役が居ないためにあいまいになる。
・もらえる数にばらつきが出る。
・飽きちゃう。
また課題がでたーーーーーー!考えろ―考えるんだー!
③3年目
2年間の取り組みを踏まえてどうするかということを考えた結果、先に紹介した「ええところカード」という形にたどり着きました。
この実践に変えてよかったこと。
・主役が決まることで、渡す相手が明確になり、必ず全員からもらえる機会がある。
・主役の日を楽しみにする児童がかなり増えた。
・考える時間をとることでより詳しく、自分なりにアレンジして質が上がる。
・一人一人手渡すことで、より認められている感や、クラスへの安心感がうまれてくる。
取り組みの最初は直接主役に渡すだけでしたが、ラストの時には書いてある中で一つをみんなの前で言ってから渡すようにしました。けっこうええ感じだったと思います。
誰かに認められたり安心できることはとっても嬉しいことだと思います。
認め合い安心して過ごせる教室作りへのきっかけにとして僕は活用しています。
今回の僕のように、どんな実践でもいいと思ったものは挑戦してみましょう!
そのなかで考えることも忘れずに!
やってるなかで、子どもに合わせて変化させることも大事です。
そして、どんな実践もやったやつにしか得られるものはありません。
何もせず評論家、批評家になるのではなく、実践家になって自分で考えられる教師でいたいものです。
それをしていたら、オリジナルも生まれるかもね!!!
さあ、もっと勉強してかんがえよ!!
以上、「ええところカード」のすゝめでした!みなさんもまた教えてくださいねー!